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HOME > 企業法務Q&A集 > 「事業承継」のQ&A > 事業承継の方法にはどのような種類がありますか?
Q2事業承継の方法にはどのような種類がありますか?
A2事業承継の方法には,一般に,「親族内承継」,「企業内承継」,「M&A」の3つがあるとされています。
経営者が,自らの息子や娘など親族に対して事業を承継する方法です。
親族内承継には,生前に後継者に対して株式や事業用資産などを譲渡・贈与する方法や,遺言書を作成し,経営者が死亡したときに後継者に株式や事業用資産などを相続させる方法があります。
相続人が複数いる場合には,財産分配において紛争に発展するリスクがあるため,注意が必要です。
役員や従業員に対して事業を承継する方法です。
具体的には,次の2つの方法があります。
後継者となる役員が,経営者等が保有する株式を買い取って経営権を取得する手法
後継者となる従業員が,経営者等が保有する株式を買い取って経営権を取得する手法
役員や従業員に株式を買い取るほどの資金力がない場合,事業の将来性や後継者の能力等を担保として,金融機関やファンドから融資や出資等を受けられることもあります。
M&Aとは,「Mergers and Acquisitions(合併と買収)」の略で,株式譲渡や事業譲渡などの方法により,会社そのものを売り買いすることをいいます。
M&Aには,株式譲渡,合併,分割,株式交換・移転,事業譲渡など,様々な方法があるため,自社にふさわしい方法を選択することが重要となります。
なお,上記の方法による事業承継がどれも難しい場合は,廃業などを検討することとなります。